山で見かけたら危ない!危険生物のフィールドサインと対策

登山中、動物のフンや、生き物の巣など見かけたことはありませんか?そのサイン、実は出会うと怖い生き物かも?!今回は、うみ先生に山で見かけることのある危険生物と、見つけたらちょっと嬉しい動物たちのフィールドサインをクイズ形式で教えてもらいました!しっかり覚えて登山をもっと楽しもう!

 

そもそもフィールドサインって何?

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フィールドサインとは、さまざまな動物たちが自然の中に残した痕跡のことを言います。痕跡の種類は、足跡やフン、食べ跡などさまざまで、これらをヒントに動物たちの生活や行動を推理することができるのです。その作業は、まるで探偵のよう!

 

残された痕跡から、どんな生き物がそこにいたのか、あなたも推理してみましょう。今日は、「出会うとちょっと怖い危険生物」と「見つけたらうれしい」フィールドサインをいくつか紹介します。

 

山だけでなく、住宅街の桜の木などについてるコレ。一体なんの生き物?

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正解:イラガの繭の跡です。イラガはガの仲間で、その毛虫は別名「電気虫」とも呼ばれています。「刺されるとまるで全身に電気が走ったような痛みに襲われる」ということから、そのように呼ばれます。刺されると激痛…!みなさん、木に触るときなどはイラガがいないかどうか、気をつけてください。

 

②直接的ではないですが、この生き物がいるとクマが近くにいる可能性があります。何の生き物?

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正解:これはキバネクロバエというハエの仲間です。このハエの幼虫は、なんとクマ類のフンを食べて育つという性質があります。つまり、もしこのハエを見つけたら、近くにクマ類の新しいフンがある可能性があるということです。もちろん100%危険であるとは限りませんが、一つの指標として役に立てることができるハエの仲間です。覚えておいて損はないでしょう。

 

③これは町中にはないですね。山にある足跡ですが何の動物

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正解:これはイノシシの足跡です。大型ほ乳類であるイノシシも、出会うと怖い存在ですね。ほとんどの場合、向こうから逃げていくことの方が多いですが、こんな足跡のほか、登山道脇の法面が掘り返されていたりすると、それはエサを探した跡。イノシシの活動エリアの中にいることになります。

 

自然の中で推理して動物の行動エリアを探索すると、その動物の生活がみえてきて、山の自然をより体感できます。皆さんもぜひ、動物たちのフィールドサインから、その暮らしをいろいろ想像してみてくださいね。